ヨガは、単なるフィットネスやストレッチではありません。
ヨガの時間は、自分の体と向き合い、自分自身とのコミュニケーションの探求の時間でもあります。
私たちの体は、日々のストレス、ライフスタイルの影響を受け、さまざまな形でメッセージを送っています。しかし、慌ただしい日常生活の中、これらのメッセージを見逃してしまいがちです。
ヨガを通じて、自分の体とのコミュニケーションを取り戻し、深めていく方法を探ってみましょう!
ヨガがもたらす体との対話
ヨガの練習は、呼吸と動きの統合を通じて、私たちを「今ここ」に引き戻します。ヨガのポーズを取る際、私たちは自分の体の状態に意識を向けることが求められます。
例えば、バランスの取り方、体のどの部分に凝りや緊張があるか、またはどこに心地よさを感じるかなど、細かい感覚に注意を払うことで、体との対話が始まります。
ヨガのポーズを深める過程で、私たちは自分の体の感覚と向き合い、その感覚にどのように対応すべきかを学びます。体が硬いと感じる部分や、痛みを感じる部分は、日常のライフスタイルや、過去の経験が反映されている部分もあります。
ヨガのポーズをとることは、これらの身体のメッセージに気づくきっかけとなります。
身体の声を聞かず、股関節を傷めた過去
ヨガスタジオに通い始めて半年後ほどたった時、私は一度体を傷めてしまったことがあります。
小さな頃から股関節がとても硬く、それが原因で思うようにポーズがとれない時がありました。始めは、先生のお手本通りにできなくても、自分のできる範囲でポーズを楽しむことができていたのですが、慣れていくうちに、先生や周りの人たちと同じようにポーズがとりたい!という欲が出てきました。そして、痛くても無理やり股関節を動かしてポーズを取り始めました。
すると案の定、しばらくしてポーズを取るたびに股関節が痛むようになり、しばらくヨガスタジオをお休みするという結果になってしまいました。
その時の私は、周りばかりを気にしていたと思います。ヨガ本来の「穏やかな心を養う」という目的からも外れてしまっていました。周りと比べたり、外側に意識を向けすぎたりして、自分の身体の声を十分に聞くことができていなかったのだと思います。
人と比べない、それがヨガの魅力
ヨガを通じた体とのコミュニケーションは、自己受容にもつながります。ヨガの練習中、他人と比べたり、競争することなく、自分自身の体の状態をありのままに受け入れることはとても大切です。
ポーズがうまく取れないときや、体が思うように動かないときも、その現実を受け入れ、無理をしない。これによって、自己への優しさや理解が深まり、自分自身をよりよく知ることができます。
また、ヨガの練習を続けることで、体の感覚にも敏感になり、ポーズを自分が痛気持ちいいところで止めるなど、柔軟に対応ができるようになっていきます。自分自身を受け入れられるようになることで、心と体のバランスもとれるようになっていきます。
身体の感覚をただ味わうひとときを
日常生活で、体の感覚をただ味わうということはなかなか難しいことです。ヨガでの呼吸やポーズを通して、私たちは日々の忙しさの中で忘れがちな、体との対話の時間を持つことができます。ぜひ、ヨガを通して自分自身と対話し、体の感覚だけに向き合える、贅沢な時間を楽しんでいただければと思います。
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