ハーブティーはお茶とどう違うの?

ハーブ

みなさんはハーブティーを実際に飲まれたことがありますか?

緑茶や紅茶よりもハーブティーに親しまれている方はぐっと少ないように思います。しかし、お茶と同うようにハーブティーも、私たちの生活をより健康的にするために役立つものです。

日本人に親しみのある、紅茶・緑茶・烏龍茶などのお茶と、ハーブティーはどのように違うのか?

まずは、お茶とハーブティーの違いについて知るところから始めてみましょう!

お茶とは?

お茶は、チャノキ(Camellia sinensis)という植物の葉を使用して作られる飲み物です。

緑茶、紅茶、ウーロン茶、白茶、黒茶など、お茶には様々な種類がありますが、すべて同じ植物から作られています。お茶の種類の違いは、収穫後の加工方法や発酵の度合いによって決まります。

緑茶は、葉を軽く蒸して乾燥させたもので、発酵がほとんど行われないため、鮮やかな緑色とさわやかな味わいが特徴です。紅茶は、発酵させた茶葉から作られ、深い赤茶色と濃厚な風味が特徴です。ウーロン茶は、部分的に発酵させたもので、緑茶と紅茶の中間的な味わいがあります。

お茶には、カフェインが含まれており、覚醒効果や代謝の促進、抗酸化作用などの健康効果があります。

ハーブティーとは?

ハーブとは、一般に生活に役立つ香りのあり植物のことを指します。

人は古くから身近な植物を、健康維持や病気の治療のために使用してきました。

現在に親しまれているハーブティーの歴史は、紀元前460年ごろに現れた古代ギリシャで医学の祖と呼ばれているヒポクラテスが、ハーブを水で煮だした液を薬(水薬)として処方していた記録がその始まりと言われています。その後も、様々な植物が西洋・東洋ともに研究・利用され続け、現在の医薬品の開発にも繋がっています。医薬品の少なくとも半分以上はメディカルハーブ(薬用植物)がもとになってつくられているそうです。

私たちが、手に入れることのできるハーブや、ハーブティーは、医薬品とは違い、食料品として分類されているものです。心身への効能はあるものの、医薬品よりその効果は明らかに穏やかです。そのため、安心して、味を楽しみながら、健康維持にも利用することができます。

カモミールティーはリラックス効果があり、不眠症やストレスの軽減に効果があるとされています。

ペパーミントティーは、消化を助け、胃腸の不快感を和らげる効果があります。

また、ローズヒップティーはビタミンCが豊富で、美肌効果があります。

このようにハーブティーは、様々な植物の持つ力を利用して、心身の健康をサポートすることができるのです。

まとめ

ハーブティーとお茶の最大の違いは、その原料です。ハーブティーは、さまざまなハーブや植物を使用して作られますが、お茶はチャノキという特定の植物から作られます。

ハーブティーは、それぞれのハーブが持つ独特の風味を楽しむことができ、甘みや酸味、スパイシーな香りなど、バリエーションが豊富です。一方でお茶は、発酵度や産地、製法によって異なる深い味わいが楽しめます。

ハーブティーとお茶は、その成り立ちや効能、味わいが異なるため、飲む目的やシチュエーションに応じて使い分けましょう。ハーブティーはリラックスしたい時や特定の健康効果を求める時に適していますが、お茶はカフェインの効果を利用してリフレッシュしたい時や、食事とともに楽しむのに最適です。

それぞれの特性を理解し、ハーブティーも健康的に心地よく過ごせる毎日にぜひご活用ください♪

参考:一般社団法人ハーブティーブレンドマイスター協会「ハーブティーブレンドレッスン」

   日本メディカルハーブ協会「メディカルハーブハーバルセラピストコース・テキスト」

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