ハーブにあまり詳しくない方でも、「ミント」や「ミント味」は触れたことがある方は多いのではないでしょうか?
ミントはガムやアイス、そして歯磨き粉の代表的な味にもなっていますね。
ミントは、その爽やかな香りと清涼感のある味わいで、多くの人に親しまれているハーブです。
今回は、代表的なハーブである「ミント」の特徴、利用方法についてご紹介します。
ミントの特徴
「ミント」はシソ科ハッカ属をまとめた呼び方で、たくさんの種類があります。
みなさんに親しみのある、ペパーミントやスペアミントがその代表的な品種で、ほかにもアップルミント、パイナップルミント、スイスミント、バナナミント、ミントオレンジなどなど・・・・ミントの品種は140種類以上あるとされています。
ペパーミント(Menta piperita)はメントール成分が豊富で、強い清涼感が特徴です。日本で薄荷(ハッカ)と呼ばれているものはペパーミントの一種で、西洋のミントよりもメントール成分が多い「二ホンハッカ(Menta canadensis var. piperascens)」のことです。北海道の北見市が主な生産地となっています。
【主なミントの使用方法】
- ペパーミント
メントールが豊富で、ガムや歯磨き粉などに広く使われています。強い清涼感が特徴で、リフレッシュ効果が期待できます。 - スペアミント
甘みがあり、サラダやドリンクの香り付けに最適です。ペパーミントに比べて穏やかな香りが特徴です。 - アップルミント
リンゴのような甘い香りを持つ品種で、デザートやハーブティーに使われることが多いです。
ペパーミントの効果
ペパーミントに含まれるメントールという精油成分には、眠気を吹き飛ばし、気分をリフレッシュさせる効果があります。また、この香りは「賦活(ふかつ)のち鎮静」という作用があり、脳を活性化させてくれた後にリラックスする効果があるとされています。つまり、ペパーミントは、気分を切り替えるだけでなく気分を穏やかにしてくれる効果も同時に持っているのです。
さらに、ペパーミントは消化器の機能を調整する作用があり、食べすぎ、飲みすぎ、消化不良、食欲不振などの不快な症状を鎮めるとされています。ストレスが原因の、下痢・便秘・腹痛を繰り返す過敏症腸症候群などの心身症にも用いられることがあります。
ペパーミントの精油は、乗り物酔いの緩和などにも使われます。また、筋肉痛にも使用されることもありますが、皮膚への刺激があるため、濃度を控えめに用いることが重要です。
※ハーブの効果には、個人差があります。
ミントの育て方
ミントは成長が早く、繁殖力も強いので、ミントを育てるときは、その繁殖をコントロールすることがポイントとなります。ミントは地下茎でどんどん広がります。庭で育てる場合は、ミントが繁殖しても問題ない場所か、鉢やプランターごと土に埋める、もしくは鉢植えで管理することをおすすめします。
ミントを他の植物と同じプランターに植えると、ミントの根が他の植物の生育の邪魔をして、ミント以外の植物が枯れてしまうこともあるので注意が必要です!
まとめ
ミントはその香りと使いやすさから、料理、飲み物、アロマなど、さまざまな場面で活躍する万能ハーブです。育て方も簡単なので、自宅で手軽に楽しむことができます。
ぜひ、生活の中にミントを取り入れて、その魅力を感じてみてくださいね♪
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