リンデン(Tilia europaea 和名:セイヨウボダイジュ)は、ヨーロッパを中心に古くから愛されている樹木で、その葉や花がハーブティーとして西洋で昔から親しまれています。
リンデンのハーブティーは、甘くてほのかにフローラルな香りが特徴で、夜のリラックスタイムにぴったりのハーブです。
今回は、リンデンのハーブの効果や使い方、そしてその魅力について紹介します。
リンデンとは?
リンデンは、ヨーロッパの定番の街路樹で、30~40mほどにまで大きく成長し、「聖なる木」とも呼ばれているそうです。日本では「セイヨウボダイジュ」と呼ばれるシナノキ科の植物です。ちなみに、お釈迦様が悟りを開かれた場所で有名な菩提樹(ぼだいじゅ)の木は、「インドボダイジュ」という別の科(クワ)の樹木となります。
リンデンの花や葉から作られるハーブティーは、リラックスを促す効果があり、不安やストレスを感じたときにおすすめです。そして、ジャーマンカモミールと同じく、効果が穏やかなので、お年寄りから子供まで安心して使えるハーブの一つです。
リンデンの主な効能
- リラックス効果
リンデンに含まれる精油成分「ファルネソール」は、心身の緊張を和らげる効果があります。特に、寝る前にハーブティーを飲むと、良質な眠りをサポートするとされています。リンデンの精油を使用したバスソルトも売られており、バスタイムのお供にもおススメです! - 風邪の予防
リンデンには発汗を促す効果があり、風邪のひきはじめにハーブティーを飲用すると発汗を促して治りを早めます。体を温めることで免疫力を高め、風邪のひき始めや寒さを感じたときに飲むと効果的です。
リンデンはブレンドティーにも最適!
リンデンはほんのり甘く、ほかのハーブとの相性も良いハーブです。ジャーマンカモミール・ペパーミントなどのリラックス系のハーブはもちろん、エルダーフラワー・ジンジャーなどの発汗系のハーブを合わせても相乗効果が得られます。
フレッシュのオレンジやキウイフルーツを細かく切って、リンデンと一緒にポットに入れて熱湯を入れて蒸らすと、フルーツティーとして楽しむこともできます。
リラックスタイムのお供に🍀
リンデンは、リラクゼーション効果が高く、日常のストレスを和らげるために手軽に取り入れられるハーブです。夜のリラックスタイムに、リンデンティーを一杯お供にいかがですか?
参考:しばた みか著「こころとからだを癒すレシピハーブティーブレンド」 山と渓谷社
日本メディカルハーブ協会「メディカルハーブ検定テキスト」
日本メディカルハーブ協会「メディカルハーブハーバルセラピストコース・テキスト」
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