美肌の味方!ローズヒップティー

ハーブ

暑い夏、日差しによる日焼けやシミそばかすを気にされる方も多いのではないでしょうか。

ビタミンC配合の美容パックや化粧水なども売られ、美白にも作用が期待できるビタミンC。

そんなビタミンCを美味しく、体の内側から採れるのがローズヒップティーです!ローズヒップは、天然のビタミンCをレモンの20~40倍も含み、「ビタミンCの爆弾」とも呼ばれています。

今日は、ぜひ日常にも取り入れてほしいローズヒップの魅力をお伝えしていきます

ローズヒップってどんなハーブ?

ローズヒップ(Rosa canina)は別名ドッグローズというバラ科の植物の果実(偽果)を乾燥させたものです。日本では、イヌノイバラ、ヨーロッパノイバラと呼ばれています。

実の形はラグビーボールのような形をしており、ここをハーブティーなどに使用します。ローズヒップ自体は、ほんのり甘酸っぱい味をしており、ジャムなどにも加工できます。

そして、ローズヒップの最大の特徴は、その豊富なビタミンC含有量です。レモンの約20~40倍とも言われるビタミンCを含んでおり、感染症・炎症などで消費されるビタミンCの補給に用いられます。また、ビタミンCはシミやシワの原因となるメラニンの生成を抑制する効果が認められています。美肌のためにも、ローズヒップを日常的に採ることをオススメします♪

下の参考にも書かれているように、ビタミンCを過剰に採ったとしても、私たちの身体は尿から自然に排出されるので、大丈夫とのことです。

参考: 健康や美容のマストアイテム ―ビタミン C―

    石神 昭人(東京都健康長寿医療センター研究所 研究部長)

    <8372835E837E839389EF8E8F39358AAA31328D862E706466> (jst.go.jp)

余談ですが、日本の海岸に自生するハマナス(Rosa rugosa)は、花の後に大きな赤い実をつけます。それは和製ローズヒップとして、古くからアイヌ民族にも利用されてきた和ハーブの一つです。

ローズヒップの健康効果

腸内環境を整える働きがあるため、便秘の改善やデトックス効果も期待できます。

ローズヒップの多様な栄養素がもたらす健康効果は幅広く、以下の点で特に注目されています。

  1. 免疫力の向上: ビタミンCが豊富なローズヒップは、風邪やインフルエンザの予防に役立ちます。定期的に摂取することで、季節の変わり目やストレスが多い時期にも、体調を維持しやすくなります。
  2. アンチエイジング効果: カロテノイドなどの抗酸化物質を含み、老化・免疫機能の低下などの原因となる活性酸素の発生やその働きを抑制したり、活性酸素そのものを取り除く働きが期待できます。
  3. 消化機能の改善: ローズヒップに含まれるフラボノイドは、緩下作用とよばれるお通じをスムーズにする作用があり、便秘解消や腸内環境の改善に役立ちます。
  4. 美肌効果: メラニンの生成を抑制する、ビタミンCと抗酸化作用を持つ成分が、肌の健康を内側から支えます。

ローズヒップの利用方法

ローズヒップの利用方法で一番有名なのが、ハイビスカス&ローズヒップティーです。

ハイビスカスは、クエン酸を多く含む酸味の強いハーブティーですが、ローズヒップと合わせることで酸味が緩和され、またビタミンCとクエン酸の相乗効果で、それぞれの成分が体内に吸収されやすくなります。体力が落ちやすい夏に、スタミナ維持のために飲むのもおススメです。

また、ローズヒップティーは単体として飲むと少し味気ないのですが、様々なハーブとブレンドして美味しく飲むことができます。同じ美肌に効果があるとされる、ローズやヒースなどとブレンドしてもいいですし、リラックス効果のあるジャーマンカモミールと合わせてもいいですね。

まとめ

ローズヒップは、美容と健康の両面で非常に優れたハーブといえます。ビタミンCをはじめとする豊富な栄養素が、美肌、アンチエイジング、腸環境改善など、幅広い効果をもたらします。

自然の力を活用し、心身のバランスを整えるために、ローズヒップを積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか?

参考:しばた みか著「こころとからだを癒すレシピハーブティーブレンド」 山と渓谷社

   日本メディカルハーブ協会「メディカルハーブハーバルセラピストコース・テキスト」

   一般社団法人和ハーブ協会「和ハーブ図鑑」

   抗酸化物質 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

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