ある日、家で「瞑想」について、ヨガのオンライン講座を受けていた時、母が言いました。
母「え、瞑想もヨガなん?」
私「ヨガはもともと瞑想やで。動く瞑想とも呼ばれてるねん。」
母「ポーズとって、ストレッチするんとちゃうん?」
私「えっと、そうなんやけど、、、ヨガの歴史はとっても古くて、、、ポーズはアーサナで、、、ヨガの八支則なんかもあって、、、わ~!説明できひん!」
となりました。笑
今後、深くて古いヨガの歴史について、少しでもみなさんお伝えしていけるよう。そして、自分の理解を深めるため、ここでヨガの歴史について、簡単に説明したいと思います。
※ ヨガの歴史はとても古く、ここで紹介する以外の内容もたくさんあると思います。参考の本に基づいてご紹介しますが、人によって解釈が違うところもあるかもしれません。ご了承ください。
ヨガの起源
【紀元前2000~3000年ごろ】
ヨガの歴史は、紀元前2000~3000年頃にまでさかのぼります。インダス文明の遺跡からは、座禅を組み瞑想をしている像が描かれたものが複数発見されており、これがヨガの始まりだと考えられています。
【紀元前1500年ごろ】
インダス川周辺にバラモン教を信仰するアーリア人が攻め入ってきました。バラモン教は、今のインドで8割の人々が信仰しているヒンドゥー教のもととなった宗教で、「神とはなにか?自分とは何か?」と探求する哲学的な要素を持った宗教でした。
バラモン教の哲学と、インダス文明の瞑想が融合し、独自に編み出されたものが「瞑想ヨガ」です。その当時は、現在のようなポーズはなく、ヨガはただ瞑想を行うものでした。
ヨガ2大教典が編さんされる
【紀元前500年ごろ】
ヨガ2大教典の編さんが始まりました。2大教典の一つであり、現存する最古の経典『ヨガスートラ』は、ヨガ哲学を体系的にまとめたもので、現代ヨガの基盤となっています。
『ヨガスートラ』では、ヨガの目的を「心の動きをとめること」としており、そのために日常的に行ってほうがいいこと、行ってはいけないことなどを示した「ヨガ八支則」という実践論が記されています。(ヨガの八支則は、また別の記事で解説しますね!)
2大教典のうち、もう一つは『バガヴァットギータ』です。『バガヴァットギータ』の中では、瞑想ヨガのほかに、カルマヨガ(行動のヨガ)、バクティヨガ(献身のヨガ)、ジュニャーナヨガ(知識のヨガ)の三つのヨガについて記されました。
瞑想ヨガがハタヨガ(ポーズを取るヨガ)に発展し、世界へ
【1600年ごろ】
瞑想ヨガが確立されて1000年もあとに、現在のみなさんが知っているポーズ主体のヨガが歴史に登場します。それが「ハタヨガ」です。ハタヨガに関して、『ハタヨガ・プラディーピカー』という本がこの頃に出版されました。「ハタヨガ」の「ハ」は太陽、「タ」は月を意味し、相反する二つの要素を融合させることがハタヨガの主題とされています。しかし、その教えは基本的に秘密とされていて、ハタヨガの師から弟子のみに直接伝えられるものでした。
現代のヨガ
【1900年代】
1920年、インドでヨガを体系的に学ぶことができるヨガ大学が設立されました。さらに、1960年後半は世界的スター、ビートルズがヨガ修業のためにインドに滞在し、世界的に注目されました。さらにアメリカのヒッピーブームの中で、アメリカの若者の中で一時的にヨガがブームとなります。
1990年代になると、インドで修業を積んだアメリカの先生たちが、自国でヨガを広め、アシュタンガヨガ・パワーヨガなどが流行しました。セレブなエクササイズとして、特に女性を中心にヨガが人々の生活に根づき始めます。
【2000年ごろ】
ハリウッドスターや人気ミュージシャン、アスリートがヨガにはまったことによって、ヨガが世界的にも大流行しました。運動量の多いヨガが人気に。
【2010年以降~現在】
運動量の高いヨガから、静かに行う癒し系のヨガまで、幅広いヨガが届けられるようになりました。陰ヨガ、リストラティブヨガ、エアリアルヨガ、サップヨが、ラフターヨガ、ヨガニドラ・・・などなど、私たちの生活をよりよいものにするために、ヨガは多様化しています。
まとめ
古代インドの哲学と実践から生まれたヨガは、今もなお多くの人々の心身のバランスを支え、健やかな生活を促進する重要な存在です。ヨガは、運動やストレス解消法としてだけでなく、自分をよりよく知り、よりよい人生やライフスタイルの見直しにまでつながるものです。
多様なヨガが楽しめる現在、ぜひ自分のニーズに合ったヨガを探して、実践してみてくださいね♪
参考:綿本 彰 著「ヨガを楽しむ教科書」ナツメ社
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