今回はヨガの八支則の中のニヤマ(日々の生活の中で心を整える5つの原則)のうち、タパス(苦行)・スヴァーディヤーヤ(読誦)の二つについて、また密山礼巳さんの「読むヨガ」を参考に、私の経験も交えてご説明します♪
ヨガスートラのヨガの八支則は、ポーズの根源となるものの考え方です。ぜひ一緒に学びながら、ヨガで心豊かな人生を送っていきましょうね^^
タパス(苦行)とは
タパスは「苦行」という意味です。「苦行」と聞くと、何か滝で体を打つ修業であったり、ずっと坐禅をして心身を鍛えるようなイメージが湧いてきます。笑
修業のイメージが間違いとは言えませんが、タパスの本質は「規律ある生活をして、8つのステップの練習を続け、体・心・言葉を磨きましょう」という教えです。つまり、自分を鍛え、目標に向かって努力し続ける「精進」や「自己鍛錬」のことを指します。
タパス(苦行)の実践
私は、毎日なるべく一つでも新しいことを勉強するように心がけています。最近は、朝起きてすぐに英単語帳を開いて読むことを習慣にしています。絶対必要なことではないかもしれないけれど、小さなことでも続けていれば、いつかきっと役に立つ日がきますし、何より昨日の自分とはほんの少しでも違う、成長した自分が今日居ると思うと、自己肯定感も増してきます。
タパスは、自分に厳しくすることではなく、内なる強さを育て、自己を成長するための手段です。
密山礼巳さんが毎日続けていることは健康のためにハーブティーを淹れることだそう。何かを継続し続けていくことは、必ず自己成長を促します。それは、もちろんヨガでもいいですよね♪あなたが自己成長のために、毎日続けてみたいと思うことは何ですか?
スヴァーディヤーヤ(読誦)とは
スヴァーディヤーヤは「読誦」という意味で、経典などを読むことを意味します。これは、自己理解を深めるために自分自身を見つめ直し、学びを続けることを指します。
今まさに、みなさんがしている、ヨガの教えや聖典を学ぶことも、スヴァディヤーヤの一つです。しかし、知識を知ることはスタート地点。何度も何度も読み返して、自らの行いを内省し、最終的には内面的な気づきを得ることを目指します。
スヴァーディヤーヤ(読誦)の実践
哲学書やヨガの教典を繰り返し読み、自分の考えや価値観を問い直すことが、スヴァーディヤーヤの一環です。さらに、ジャーナリング(自分の考えを紙に書き出すこと)や日記をつづることも、自分を見直すことに役立つでしょう。
私は、難しい本でなくとも、自分を高めてくれそうと思える本を見つけて読み、その中で学んだことを実践していくことが大事だなと思います。
毎日、少しずつでいい
タパスとスヴァーディヤーヤは、ヨガの教えの中で私たちが自己成長と内面的な調和を追求するために日常で行う修業です。何もしないと「楽」かもしれませんが、「楽しい」生活とは言えないかもしれません。最後に、私の好きな言葉を紹介したいと思います。さだまさしさんが本の中で書かれた言葉です。
明日、普通に目が覚める保障なんて、一体何処の誰にもありはしないのだ。
今日が最後かも知れない、と思ったら毎日が充実してくる。
今日負けたら、負けっぱなしで終わるかも知れない。それでは悔しいから少し頑張る。
そう、ほんの少しでいいのだ。
頑張るのはほんの少しで良い。
一番大事なことは、惜しむな、諦めるな、だ。
(美しい朝、さだまさし 著)
参考:綿本 彰 著「ヨガを楽しむ教科書」ナツメ社
密山 礼巳 著「読むヨガ」小学館
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