和名 アオノクマタケラン
ショウガ科ハナミョウガ属
学名 Alpinia intermedia Gagnep
ゲットウと同時に花盛りなのが、アオノクマタケラン。
アオノクマタケランは民家の近くより林の中などで見かけることが多いです。
葉っぱはゲットウに似ていますが、葉がゲットウより少し柔らかく、縁が少し波打っているところが違います。
アオノクマタケランとゲットウの違い
花の咲き方がゲットウは花の根本から垂れ下がります。アオノクマタケランは花の軸が上に伸びて花を咲かせます。花の大きさもゲットウより小さいです。
下の写真、左側がアオノクマタケラン、右がゲットウです。
ゲットウの方が花は垂れ下がるように蕾をつけ、花の内側(唇弁)に黄色と赤の模様が入っていることが分かります。アオノクマタケランの花は上向きに蕾をつけ、唇弁には薄いピンクの筋が入っているのが特徴です。
種子島ではお盆などの行事ににかかせない!
種子島では、お盆にマキ(粽)というお餅を作ります。そのマキを包むのが、このアオノクマタケランの葉っぱです。
マキの作り方は、下記の「ふるさと種子島」というサイトで詳しく紹介されています!
ふるさと種子島
ふるさと種子島の素晴らしさを情報発信するサイトです。鉄砲伝来、甘藷栽培、郷土芸能、自然、名所、風景、草花の写真及びYouTube動画等を幅広く掲載しています。種子島の青い空、青い海、そして緑豊かな自然を楽しんでください。
ゲットウより葉っぱが柔らかく、お餅をくるむのにはとてもよさそうです。
また、ゲットウとアオノクマタケランの雑種とされるクマタケランという植物もあります。奄美大島では、クマタケランをカシャと呼び、カシャの葉でくるんだカシャ餅がという昔ながらのお菓子があるそうです。
ゲットウ、アオノクマタケラン、クマタケタンはどれも南西諸島の食文化に影響を与えている植物といえるでしょう。
参考:山下智道 著「野草がハーブやスパイスに変わるとき」山と渓谷社
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