みなさんがヨガを始められたたきっかけは、何ですか?
運動不足解消、姿勢の改善、友達にいいよってすすめられて・・・等々、きっと人それぞれ違った目的かと思います。
では、ヨガ本来の目的は何か知っていますか?
時々、「私は/僕は、体が硬いから、ヨガは無理だよ。」という方がいらっしゃいますが、そんな方もヨガ本来目的を知れば、きっと興味を持ってもらえるはずです!むしろそう思っている方にこそ、ヨガをしてもらいたいと思っています。
今日は、ヨガ本来の目的について、ヨガについて多く本を書かれている、綿本彰先生の本を参考にしつつ、お話していきたいと思います!
ヨガ本来のゴール(目的)
ヨガ本来の目的、それはずばり!
「心をベストな状態に整えること」です。(綿本彰先生「ヨガを楽しむ教科書(2022」抜粋)
また、私は「ヨガとはインナーピース(内なる平和)を得るためのものです。」とお伝えしています。
つまり、ヨガとは決して柔軟性が必要な難しいポーズをとることが目的ではありません。
また、綿本先生の別の著書ではヨガの目的を、
「穏やかで満たされた心を養うこと」という言葉で表現され、その心は「大好きな人に抱きしめられているとき、大きな仕事を成し遂げて達成感に浸っているとき、素敵な景色の中で大好きな香りに包みこまれているときに味わう、最高に満ち足りた状態へと心をいざなうこと」とも書かれています。 (「YOGAポーズの教科書(2022)」)
ヨガのポーズは上記の目的のための手段であり、ヨガの実践を通して穏やかな心が養うことができれば、その人のヨガは大大大成功!体が硬くても何も問題はないということです。
体が硬いとおっしゃる皆様。どうですか? 少しヨガに興味が湧きましたか?笑
「呼吸」と「姿勢」が心の状態を握る鍵
とはいえ、心の状態は目には見えないため、とても不確かな存在です。どうやって、ヨガの目的である「穏やかな満たされた心」の状態へもっていけるのでしょうか?
そのキーとなるのが「呼吸」です。家で寛いでリラックスしているとき、呼吸もゆったりとしていますよね。反対に、仕事や学業で緊張する場面に出会ったとき、呼吸は浅くなります。また、緊張する場面で深呼吸をして心を落ち着けるなどの例があるように、呼吸と心は同調しています。
つまり、「呼吸がのびのびと行える状態」を作り出すことができれば、さきほどお伝えした「穏やかな心の状態」を作り出すことができる、この作用を利用しているのがヨガの呼吸法やポーズです。
ゆったりと大らかな呼吸は、極端な猫背や、力づくで背筋を伸ばしている状態では行えません。
「背筋が凛と伸び、余分な力みが微塵もなく、呼吸がのびのびと行える理想的な姿勢」そんな姿勢をとるための柔軟性・筋力などを養うために行っているのがヨガのポーズなのです。
ヨガの最適なポーズは人それぞれ違う
「いやいや、体を曲げたり、日常しないようなポーズをとったりしたら、体が痛くて、呼吸どころじゃなくなっちゃうよ!」
なんて声も聞こえてきそうですね。でも大丈夫。一番最初にお伝えしたように、ヨガの本来の目的は「穏やかな心を手に入れること」、ポーズをお手本通りにすることがヨガの本来の目的ではありません。
つまり、ポーズをとったときに気持ちよく呼吸ができているかどうかがとても重要(※)です。
例えば、前屈のポーズで、息ができないくらい一生懸命体を曲げる必要はないんです。気持ちよく呼吸を続けられる最大限まで体を曲げれば、それがその人にとっての最適なポーズです。
※ あえて、ゆったりした呼吸ができないくらいの過重をかける場合もありますが、呼吸ができるくらいの過重が基本です。
気持ちがいい!を目指していきましょう
ヨガのポーズは体に様々な効果をもたらしてくれます。免疫力の向上や、姿勢の改善、新陳代謝の向上などです。もちろん、これらの身体的な効果を求めてヨガを続けることも、とても良いことだと思います。しかし、ポーズをとることばかりに気をとられて、呼吸や心の状態が乱れていては本末転倒。ヨガのポーズをとるときは、ぜひ「心も呼吸も体も、気持ちのいい状態」を目指してください。
そんな状態がマットの上でいつでもとれるようになったとき、マットを離れた時でも「心のベストな状態」を保つことができるようになっているでしょう。
私もまだまだ、そんな状態を作り出す試行錯誤の段階です。ぜひ一緒に、「インナーピース(内なる平和)」という大きなゴールを目指していきましょう!
参考:綿本 彰 著「ヨガを楽しむ教科書」ナツメ社
綿本 彰 著「YOGAポーズの教科書」新星出版社
コメント